港の魅力は海辺だけに留まらない。小田原市の守屋輝彦市長が推進する地域ブランディング戦略と、一夜城の丘に拠点を構える世界的パティシエ・鎧塚俊彦氏の取り組みが交差し、街全体を舞台にした「ガストロノミーツーリズム」が花開いている。
小田原の豊かな農産物と港に揚がる海の幸を融合させ、風土と歴史を味わう高付加価値な体験を提供する試みだ。市場で朝獲れの魚を味わった後、丘陵地へ登り相模湾を眼下に極上のスイーツやクラフトビールを楽しむ――。海と山が隣接する小田原ならではの高低差を活かした食の回遊ルートは、日帰り観光を超えた知的な旅のスタイルとして定着しつつある。