緑豊かな山々が連なる山口県岩国市。この地の地下深くに眠っていたのが、かつてタングステンや銅などの鉱石を活発に掘り出していた玖珂鉱山跡だ。高度経済成長を裏で支え、その役目を終えた産業遺構は、放置されれば歴史の闇に埋もれる運命にあった。
しかし、地域の資源を新たな価値へと転換する地方創生の試みが、この静かな洞窟に光を当てた。日本の観光レジャー産業において、単なる見学型の観光洞窟ではなく、ストーリー性を前面に押し出したテーマパークへと再開発されたのだ。こうして産声を上げたのが、地底王国美川ムーバレーである。