潤沢な制作費をかけずにアイデアと編集力で勝負するテレビ東京の番組制作スピリットは、このロケバラエティに色濃く反映されている。音声合成ソフトウェア「Show(ショウ君)」による無機質でどこかコミカルなナレーションや、BGMの絶妙な選曲センスは、低予算を逆手に取った演出の勝利と言えるだろう。
過度なタレントのひな壇トークや派手なスタジオセットに頼らず、ロケ現場の生々しい空気と出演者の人間力だけで勝負する姿勢は、コンテンツの多様化が進むメディア界全体に大きな示唆を与えた。効率やコスパが叫ばれる時代だからこそ、無駄を贅沢に楽しむローカルな視点が見直されている。