黒沢清監督とタッグを組んだ『旅のおわり世界のはじまり』では、ウズベキスタンを舞台に異国で孤立し、葛藤するテレビ番組のレポーター役を好演した。見知らぬ街で漂う不安や孤独、そしてふとした瞬間に漏れ出る圧倒的な官能性が、スクリーン全体を包み込む。
国内外の映画祭で高い評価を受けた本作は、間違いなく現代の日本映画を代表する一作となった。言葉の通じない街を彷徨う華奢なシルエットと、クライマックスで見せる情熱的な歌唱シーンは、彼女が持つ表現者としての奥行きを世界に見せつける結果となった。メジャーとインディペンデントを自在に行き来するその存在感は唯一無二だ。