採用面接や企業との電話でやり取りする際、無意識のうちに犯しやすい敬語の重複や誤用が存在する。代表的なのが「御社様」という重畳表現だ。「御社」自体がすでに敬称であるため、「様」を付加するのは二重敬語となり、かえってビジネスマナーへの理解不足を露呈することになる。
また、「御社様が仰られたように」といった過度な敬語表現や、「御社の方(おんしゃのほう)」といった不必要なぼかし表現も、採用担当者に稚拙な印象を与えかねない。ビジネス実務マナー検定などの資格試験でも、こうした過剰敬語や不自然なニュアンスは減点対象とされている。シンプルかつ正確に「御社」と伝える潔さこそが、洗練された大人のコミュニケーションを感じさせるのだ。