紅葉狩りの高揚感を抱いて現地に突入したドライバーたちの生の声からは、過酷な現実が浮き彫りになります。SNSや各種投稿プラットフォームに寄せられた現場の証言を検証すると、単なる移動遅延にとどまらないトラブルが日常的に発生している実態が見て取れます。
「朝8時に日光宇都宮道路の清滝ICを降りたが、いろは坂入口の馬返に到達した時点で既に10時を過ぎていた。そこから明智平まで一切車が動かず、子供がトイレを訴えて絶望的な気分になった」(30代ファミリー)
「明智平ロープウェイの駐車場待ち車列と、そのまま直進して中禅寺湖へ向かいたい車列が入り乱れ、どちらのレーンも完全にロックしていた。水温計が異常に上昇してオーバーヒート寸前になり、路肩に停車してボンネットを開けている車両を何台も見かけた」(40代ドライバー)
いろは坂の過酷さは、一度ハマると逃げ場がない閉塞感にあります。自動販売機や公衆トイレは上りの馬返待避所と明智平、下りの剣ヶ峰待避所など極めて限定された地点にしかありません。数時間にわたりミリ単位でしか動かない極限状態のなかで、燃料切れ(特に電気自動車の電欠やハイブリッド車のバッテリー枯渇)や幼児の体調急変といった事態に陥った場合、緊急車両すら容易に接近できないリスクを孕んでいます。