ハイリターンには相応の代償が伴う。市場が一方向に急激に傾いた際、取引の連鎖的な決済がシステム全体を麻痺させる懸念が浮上している。
特に注意すべきは、流動性の「蒸発」だ。相場が予期せぬニュースで乱高下した際、あらかじめ設定されていた損切り注文が一斉に発動し、買値と売値の開き(スプレッド)が極端に拡大することがある。この時、想定していた価格から大きく離れた水準で約定する「スリッページ」が発生し、口座残高が一瞬にして吹き飛ぶ事例が急増している。過度なレバレッジをかけたポジション管理は、まさに火中の栗を拾う行為と言える。