大胆な構造改革の成果は、数字となってはっきりと表れています。持株会社であるオンワードホールディングスの財務数値を追うと、減収減益の底を脱し、営業利益率が大幅に改善するプロセスが確認できます。
何がこの反転攻勢をもたらしたのか。最大の立役者は、公式オンラインストアであるオンワード・クローゼットと、リアル店舗を融合させた「ONWARD CROSSET SELECT(オンワード・クローゼット・セレクト)」の拡大です。「ネットで注文し、最寄りの実店舗に取り寄せて試着・購入できる(クリック&トライ)」という仕組みを確立したことで、店舗面積を大幅に縮小しながらも、欠品による販売機会ロスを最小化させました。
株式市場における株価配当の動向を見ても、かつての無配転落危機を乗り越え、資本効率を意識した経営姿勢が明確になっています。利益率の底上げによってフリーキャッシュフローが安定したことで、株主還元への手厚さが戻り、投資マネーの呼び戻しに成功しているのが直近の客観的評価です。