橋本環奈さんの運命を激変させた「奇跡の一枚」の撮影者は、一体誰だったのか。過熱したブームの当初、週刊誌やネットニュースでは「プロダクションが仕掛けたステルスマーケティングではないか」「プロの専属カメラマンがスタジオワーク並みの計算で撮った写真ではないか」といった穿った見方が飛び交いました。しかし、その実像はまったく異なります。
撮影したのは、当時福岡近郊のライブイベントに足繁く通い、九州発のローカルタレントやアイドルたちを温かく記録し続けていた市井の写真愛好家、博多のタケ氏です。彼は芸能事務所の利害関係者でもメディアの回し者でもなく、純粋な情熱で推しグループの輝きをレンズ越しに追いかけていた一般のファンでした。
当時、橋本環奈さんが所属していたダンス&ボーカルグループ「Rev.from DVL(レブ・フロム・ディーブイエル)」の現場でも、博多のタケ氏は熱心な常連ファンの一人として知られていました。しかし、彼が他のファンと一線を画していたのは、ステージ上で躍動する少女たちの「最高の表情と一瞬の煌めき」を切り取る並外れた執念と、アマチュアの枠を超えたシャッター技術を持ち合わせていた点にあります。
2013年5月、彼が自身のブログにアップロードしたその写真は、数ヶ月の潜伏期間を経て同年11月、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)やTwitter(現X)に転載されたことを合図に爆発的なバイラルを起こしました。「かわいすぎるローカルアイドルがいる」「天使すぎる」「千年に一人の逸材」というワードとともに日本列島を駆け巡り、所属事務所の公式サーバーを何度もダウンさせる異常事態を引き起こしたのです。