Found Muji青山の真価と閉店説の真相|1号店が紡ぐ2026年最新案内

Found Muji青山の真価と閉店説の真相|1号店が紡ぐ2026年最新案内

Found Muji青山の真価と閉店説の真相|1号店が紡ぐ2026年最新案内にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

Found MUJI青山を語る上で欠かせないのが、その場所が持つ極めて重い歴史的価値です。1983年、西友のプライベートブランドとして誕生して間もなかった無印良品が、初の路面単独店として出店した場所こそが、この青山店でした。

当時は田中一光氏を中心としたクリエイター陣が「わけあって、安い。」を標榜し、過剰な包装や装飾を排したアンチ・テーゼとしての消費カルチャーを提示。その思想を空間として体現したのが青山1号店でした。杉本貴志氏(スーパーポテト)が手がけた古材や鉄、レンガを用いた無骨な内装は、当時の流通業界に強烈な衝撃を与えました。

そして開店から約28年を経た2011年11月、良品計画のアドバイザリーボードを務めるプロダクトデザイナー・深澤直人氏の提唱によって、店舗は「Found MUJI」の記念すべき世界1号店へとリニューアルを遂げます。

深澤氏は「つくるのではなく、探す」という哲学を掲げました。世界各地で永く人々の生活に溶け込んできた名もなき生活道具や伝統工芸、産業資材に宿る「用の美」を見出し、現代の生活様式に合わせてほんの少しだけ整えて提案する。かつて消費社会への批評から始まった1号店は、グローバル化と大量消費が極まった現代において、再び「本当の豊かさとは何か」を問い直す文化的発信地へと役割を進化させたのです。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。