ネット上の麻雀コミュニティでは、フリテンに関して危険な誤解が流布していることがあります。その最たるものが「フリテン=即チョンボ」という混同です。
ルール上、フリテン状態で手牌を持っていること自体は何のペナルティもありません。どれだけフリテンになっていようが、違反行為ではないのです。ペナルティが発生する境界線は、あくまで「フリテン状態であるにもかかわらず、相手の捨て牌に対してロンを宣言し、手牌を公開(倒牌)した瞬間」に限られます。
万が一、フリテンに気付かずリアル麻雀で「ロン」と発声して牌を倒してしまった場合、フリテンチョンボの違いを巡って弁解の余地はありません。競技ルールでは即座にゲーム中断となり、チョンボを犯したプレイヤーは他3名に対して「満貫払い」(親なら各4,000点、子なら親に4,000点・子に2,000点)という壊滅的な点数を支払わなければなりません。
なお、「発声だけで牌を倒していなければアガリ放棄(その局はアガれなくなるが点数罰則はなし)で済む」ローカルルールを採用している雀荘もありますが、誤発声自体が重大なマナー違反かつトラブルの原因です。少しでも自分の河や見逃しに不安がある場合は、絶対に軽率な発声をしてはなりません。
また、「フリテンだとツモアガリしたときの点数が減額される」という噂も完全な誤解です。フリテンは「ロンアガリの権利」を奪うペナルティに過ぎず、自分で山から当たり牌を引き当てた場合は、通常通りの正規打点(役の翻数+符計算)を満額獲得できます。