グラウトとは?モルタルとの違いや無収縮材の特徴・工法を解説

グラウトとは?モルタルとの違いや無収縮材の特徴・工法を解説

グラウトとは?モルタルとの違いや無収縮材の特徴・工法を解説に関するポイントを詳しくまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。

現場で使用されるグラウト材は、主原料によって大きく2つの系統に分類されます。それぞれの物性特性を理解することは、適切な改修計画を立てる上で欠かせません。

1. セメント系グラウト(無収縮モルタル)

建築現場で最も標準的に採用されているのが、ポルトランドセメントを母材とするセメント系グラウトです。日本建築学会の無収縮モルタル規格(JASS 15M)や土木学会の基準に準拠して製造されており、不燃性、耐熱性、コストパフォーマンスに優れています。

水と混練するだけで設計通りの強度を発揮するプレミックスタイプが主流で、大規模な鉄骨柱脚のベースプレート下部への充填や、橋梁・トンネルなどのインフラ補強現場において圧倒的な採用シェアを誇ります。

2. エポキシ樹脂系グラウト

有機化合物のエポキシ樹脂を結合材としたエポキシ樹脂系グラウトは、セメント系では入り込めない0.2mm〜1.0mm以下の微細な隙間への充填や、極限の接着強度が求められる部位で威力を発揮します。

硬化時の収縮が実質ゼロであることに加え、圧縮強度・曲げ強度はセメント系を凌駕します。さらに、水や塩分、化学薬品に対する高い遮断性を持つため、コンクリートひび割れ補修におけるエポキシ樹脂低圧注入工法や、重振動が発生する大型回転機械の架台基礎固定などに指定されます。ただし材料コストはセメント系に比べて数倍から十数倍と高価です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。