インターネット上の恋愛コラムやSNSでは、恋愛依存症に関して多くの危険な誤解が流布されています。その最たるものが「それだけ相手を深く愛している証拠」「一途で情が深いだけ」というロマンチックな美化です。
断言しますが、恋愛依存症の動機は「愛」ではなく「恐怖」と「自己防衛」です。相手そのものを敬い、相手の幸福を願っているのではなく、「自分が孤独の恐怖から逃れるため」「自分の空虚な自尊心を埋めるため」に相手を拘束しているにすぎません。厳しい表現ですが、依存者は相手を一人の独立した人間として尊重しておらず、精神的な麻薬の供給源として扱ってしまっています。この事実を直視しない限り、どんな恋愛テクニックを駆使しても関係性は破綻します。
もう一つの致命的な誤解は、「別れて新しい相手を見つければ解決する」という思い込みです。原因が自分自身の愛着スタイルや内的なトラウマにある以上、環境や相手を変えても、驚くほど高確率で同じような回避依存型やモラハラ気質のパートナーを引き寄せ、全く同じ苦しみを再生産します。ネット上で推奨される「駆け引きで返信を遅らせる」「相手を嫉妬させる」といった小手先の心理テクニックも、根本的な治療にはならず、むしろ相手の回避傾向を刺激して事態を壊滅的に悪化させるだけです。