バンコクの正式名称は世界最長?ギネス記録と改称騒動の全真相

バンコクの正式名称は世界最長?ギネス記録と改称騒動の全真相

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これほど長大な名前を、タイの一般市民は実際に覚えているのでしょうか。首都バンコクで現地取材や市民へのヒアリングを行うと、意外かつ痛快な実態が浮かび上がります。

結論から言えば、多くのタイ国民はこの正式名称を淀みなく暗唱できます。その決定打となったのが、タイの国民的ロックバンド「アサニー・ワサン(Asanee-Wasan)」が1989年に発表した伝説的なヒット曲、通称クルンテープの歌(原題:Krung Thep Maha Nakhon)の存在です。

彼らは、この複雑極まるサンスクリット語由来の正式名称を、一切の歌詞改変を行わず、アップテンポなロックのリズムに完璧に乗せて歌い上げました。この楽曲がテレビやラジオで爆発的な大ヒットを記録したことで、当時の子どもから大人までがメロディに合わせて口ずさむようになり、現在でも小学校の音楽の授業やテレビ番組の企画で頻繁に取り上げられています。これがタイ現地で定着している最も効率的なバンコク正式名称の覚え方です。

現場のリアルな声として、バンコク在住歴の長い日本人駐在員や現地メディア関係者は次のように証言します。

「タイの人に『正式名称言える?』と聞くと、十中八九、真顔で『クルンテープ・マハーナコーン…』とアサニー・ワサンの歌のリズムで歌い始めます。普段の生活では『クルンテープ』としか言いませんが、誰もが誇らしげに歌ってくれる。彼らにとってこの名前は、単なる行政コードではなく、文化的なエンターテインメントであり、愛国心のシンボルなんです」

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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