インターネット上の掲示板やSNSでは、同校の独特なスタイルゆえにいくつかの偏った言説が散見されます。最も多いのが「オープンスペースだから教室内が騒がしく、集中できないのではないか」「グループワークばかりで基礎学力や受験対策がおろそかになるのではないか」という懸念です。
しかし、実際の現場を観察すれば、これが事実無根の先入観であることが直ちに判明します。オープンスペースでありながら、子どもたちは静かに隣の友だちの声に耳を傾ける習慣がついているため、他学級の声が響き渡るような雑踏感はありません。むしろ、適度な開放感が子どもの精神的な緊張をほぐし、落ち着いた学習態度を生み出しています。
また学力面に関しても、全国学力・学習状況調査などの設問において、単純な暗記問題よりも「文章を読み解いて自分の考えを論述する問題」や「他者の意見を吟味して根拠を示す問題」で高い粘り強さを発揮する傾向が指摘されています。反復ドリルによる詰め込み教育とはベクトルが異なるものの、これからの不確実な社会で求められる「真の学力(思考力・判断力・表現力)」の育成においては、むしろ先進的な成果を上げているのが実情です。