SNSや手芸コミュニティの実態調査では、「引き出し方向を間違えてカセ全体が巨大な毛玉になった」「途中で結び目が締まってほどけない」というトラブルの声が日常的に投稿されています。こうしたトラブルに直面した際、焦って力任せに引くのは厳禁です。
万が一カセが崩れてしまった場合の刺繍糸のカセのほどき方としては、まず両端のシールを丁寧にハサミで切り離し、糸を平らなテーブルの上に広げます。輪になっている部分の「中心の交差点」を見つけ、太めのとじ針や目打ちを使って、輪を広げるように優しく緩めていくのが最短の解決策です。
また、布に刺している最中に間違えてしまった際の刺繍で間違えた糸のほどき方にも技術があります。ステッチをハサミで切ると布地を傷つける危険があるため、針穴側から針先を布と糸の間に差し込み、1針ずつ刺した順番と逆方向に「バックステップ」で糸を戻していくのが基本です。どうしても切る必要がある場合は、リッパーの先端を使い、布の織り糸を切らないよう裏側から慎重に刃を当てます。