京都全体の観光客数はコロナ禍前を遥かに超え、2026年現在、ピークに達している。主要な観光地はどこも人混みで溢れ返り、住民の生活路線である市バスが乗車不能になるなど、深刻な摩擦が生じている。こうした状況下で、知名度の高い大寺院だけでなく、郊外に位置する隠れた名刹にも観光客が押し寄せるようになった。
押し寄せる人波は、静寂を重んじる禅寺のアイデンティティを脅かす。ゴミのポイ捨てや、立ち入り禁止区域への侵入といったマナー違反も後を絶たない。寺側が防衛策を講じるのは、もはや時間の問題だったと言えるだろう。