天浜線の最大の強みのひとつが、路線沿線に広がる国登録有形文化財の建造物群だ。昭和15年の全線開通当時からの木造駅舎が現役で使われており、その数は日本の地方鉄道の中でも最多クラス。単なるレトロな「雰囲気」ではなく、国が正式に文化的価値を認定した「本物の歴史遺産」が今も列車を出迎えている点が、他の観光鉄道にはない圧倒的なアドバンテージだ。
代表的な文化財駅舎・施設としては、以下が挙げられる:
- 天竜二俣駅:転車台・扇形車庫を含む施設群が国の登録有形文化財。「鉄道の日」前後には公開イベントも実施。
- 遠江一宮駅:木造の温かみある駅舎が保存された静かな山村駅。
- 気賀駅:浜名湖北岸エリアの拠点駅。近くに「気賀関所」もあり観光動線が組みやすい。
- 三ヶ日駅:三ヶ日みかんの産地として有名なエリアの中心駅。
- 新所原駅:JR接続駅として機能しつつ、昭和の面影を色濃く残す。
また沿線には桜の名所も点在しており、毎年3月下旬〜4月上旬には「天浜線沿線さくらまつり」に関連したイベントが開催される。特に桜木駅〜遠州森駅周辺の桜並木は地元民からも「毎年行きたくなる」と支持を集めており、春には列車とのコラボ撮影を狙うカメラマンが沿線に集結する。