2026年春、同校が本格的にスタートさせたのが、地域のデジタル化を生徒の手で推進する「室蘭ローカルDXプロジェクト」だ。これは単にプログラミングを学ぶ授業ではない。地元の商店街や中小企業が抱えるリアルな課題をヒアリングし、IT技術を使って解決策を提案・実装するという、極めて実践的な試みである。
例えば、高齢化が進む市場の配送ルートの最適化や、観光資源である夜景の魅力を発信するデジタルマップの作成など、生徒たちのアイデアがすでに街のあちこちで形になり始めている。教員が一方的に教えるのではなく、生徒が主体となって動き、大人がそれをサポートする。この主客の逆転こそが、学びの質を劇的に変えた。