「々」「〃」同じ記号の正式名称とは?2026年最新の入力術と落とし穴について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。
辞書や文字コード規格を丹念に調査すると、私たちが「同じ記号」と総称している記号群には、歴史に裏打ちされた明確な分類が存在します。文化庁の国語施策資料や印刷学会の用語集において、これらはくりかえし符号の使い方として「踊り字」「重ね字」「送り字」などと定義されています。
最も身近な「々」について、国語辞典や漢和辞典を引いても単独の漢字項目としては掲載されていません。々読み方と意味を言語学的に探ると、特定の読みは持たず、直前の漢字をそのまま重ねる機能を表す記号に過ぎないことが分かります。正式名称は「同の字点(どうのじてん)」。漢字の「同」の異体字が崩れて記号化した形に由来し、カタカナの「ノ」と「マ」を組み合わせたように見える外見から、出版・印刷現場では俗称として「ノマ」とも呼ばれています。
一方、表やリストで前の行と同じ内容を示す際に用いられる「〃」の正式名称は「同上記号ノノ字点(ののじてん)」です。手書きの際にひらがなの「の」を素早く2つ並べて書いたような形状からこの名が定着しました。同じ記号の名前と正式名称を正しく把握しているビジネスパーソンは、校正の現場でも極めて重宝されます。
踊り字の種類一覧(記号)正式名称と通称主な用途・入力の呼び出し語編集部の見解・実務上の注意点々同の字点(どうのじてん)
通称:ノマ直前の漢字1文字の繰り返し
「おなじ」「どう」「のま」公文書でも一般的に使用可能だが、改行で行頭に来る配置は禁則となる。〃ノノ字点(ののじてん)
通称:同じ点・ディット記号表や縦書きで直上・直前を反復
「おなじ」「おなじきごう」メモや伝票向き。公的な契約書や履歴書では「略記」とみなされNG。ゝ / ゞ一の字点(いちのじてん)
(濁点付きは濁点一の字点)直前の「ひらがな」1文字の反復
「くりかえし」現代の公用文ではほぼ廃止。文芸作品や伝統的な商号・屋号(例:いすゞ)に残る。ヽ / ヾカタカナ一の字点
(濁点付きは濁点カタカナ一の字点)直前の「カタカナ」1文字の反復
「くりかえし」古典文献や漫画のオノマトペ表現(ガヽヽ等)に限定され、日常事務では不使用。〱 / 〲(縦書き長尺)くの字点(くのじてん)
(2文字以上の繰り返し)縦書きで2文字以上の語句を反復
縦書き組版専用コード横書き主流のデジタル文書では再現難易度が高く、文字化けリスクが極めて高い。