半藤一利が遺した数々の昭和史研究は、今なお色褪せない警告と教訓を私たちに突きつけている。近年ではNHKオンデマンドなどの映像アーカイブを通じて、彼が語り遺した言葉やドキュメンタリーが再び脚光を浴び、若い世代の間でも再評価の波が広がっている。
歴史の真実を風化させてはならないという夫の遺志を、末利子は自らの言葉でそっと後押しし続けている。戦争の愚かさと平和の尊さを市井の視点から訴え続けた半藤夫妻の軌跡は、日本近現代文学および歴史言論界におけるかけがえのない財産として、これからも語り継がれていくはずだ。