現在、トヨタ自動車のトップは佐藤恒治社長が務めている。章男氏からバトンを引き継いだ佐藤体制は安定しており、即座に大輔氏への政権移譲が行われるわけではない。だが、業界関係者の誰もが「いつ、どのような形で豊田家へ大政奉還が行われるのか」を注視している。
トヨタにおける「豊田」の名は、単なる創業家という枠を超えた象徴的な意味を持つ。数万人の従業員、そして数多の仕入れ先を束ねる求心力として、その血筋は無視できない。大輔氏が将来的に社長の座に就くかどうかは、ウーブン・シティの成否、そして彼が主導するソフトウェア事業がどれだけの利益を生み出せるかにかかっている。