内容量のスリム化にとどまらず、ここ数年で消費者の財布を直撃しているのが店頭販売価格の改定です。その背景にあるのが、世界市場を震撼させた「歴史的カカオショック」の存在です。
カカオ豆の二大生産国である西アフリカのコートジボワールおよびガーナでは、2023年以降の深刻な異常気象(大雨と干ばつの連続)に加え、カカオの樹を枯死させるスワロウイルス病や黒桿病(こっかんびょう)が猛威を振るいました。その結果、世界的な供給不足が生じ、ニューヨークやロンドンのカカオ豆先物価格は一時、従来の相場を数倍以上も上回るトンあたり1万ドル超えの過去最高値を記録。これに日本の歴史的な円安基調が追い打ちをかけ、製菓メーカーの調達コストは未曾有の危機に直面しました。
こうした事態を受け、ロッテ公式チョコレート最新ニュースや決算発表資料でも明かされた通り、企業努力のみで原料高を吸収することは不可能となり、2024年春から2025年にかけて断続的な価格改定が断行されました。その結果、かつては特売で80円〜90円台、通常時でも100円前後で購入できたガーナ板チョコですが、ガーナ板チョコの2026年最新価格はオープン価格設定ながら、スーパーやドラッグストアの店頭実勢価格で税込160円〜180円前後、コンビニエンスストアでは190円前後に達するケースが標準的となっています。
こうした相次ぐ値上げに対し、SNSや大手掲示板ではガーナ板チョコ実質値上げのネットの反応として、悲喜こもごもの声が溢れ返りました。
「1枚100円玉でお釣りが来た時代が完全に終わった」「バレンタインで友チョコを大量生産しようとしたら予算が倍近く跳ね上がった」と家計への打撃を嘆く声が目立つ一方で、「内容量をさらに40g台へ減らしてスカスカにされるよりは、品質を維持して価格を上げてくれた方が納得できる」「カカオ農家の貧困問題や気候変動を考えれば適正価格への移行は避けられない」という、冷静な理解を示す消費者の投稿も増えています。