SNSや旅行コミュニティで頻繁に交わされる疑問やトラブル報告について、取材班が現地カウンターと実データを徹底調査しました。
真っ先に警鐘を鳴らすべきは、香港空港両替レート比較における致命的な損失です。空港到着ロビーに並ぶ大手両替所(Travelexなど)の店頭レートを市場の中間レート(仲値)と比較したところ、約8%〜12%もの大幅なスプレッド(為替手数料)が上乗せされている事実が確認されました。1万円を両替しただけで、市街地レートと比べて約1,000円〜1,500円相当が目減りします。現金を調達する際は、空港内のATMで海外キャッシング(Wiseデビットカードやクレジットカード利用)を行うのが圧倒的に有利であり、多額の現金窓口両替は絶対に避けるべき悪手です。
通信環境の確保についても大きな変化が起きています。かつて定番だった香港空港eSIM・SIMカード現地購入ですが、香港政府による「SIMカード実名登記制度(Real-Name Registration)」の義務化に伴い、現地の到着ロビーカウンター(1010など)で物理SIMを購入すると、その場でパスポートを提示して顔写真撮影と本人確認を完了させる必要があります。混雑時にはこの手続きだけで20分以上足止めされるケースが珍しくありません。日本国内にいる段階でオンラインのeSIMを購入・インストールし、現地到着と同時にアクティベートを完了させるのが現代のグローバルスタンダードです。
さらに、帰国直前の旅行者を悩ませる香港空港おすすめお土産にも注意点が存在します。「香港名物のジェニーベーカリー(珍妮曲奇)のクッキー缶を空港で買いたい」と考える旅行者が後を絶ちませんが、ジェニーベーカリーは香港国際空港内に公式常設店舗を出店していません。空港内で正規に購入できるハイクオリティな定番土産としては、老舗中華菓子「奇華餅家(Kee Wah Bakery)」のパンダクッキーやエッグロール、高級ホテル「ザ・ペニンシュラ ブティック」の特製XO醤やチョコレート、そして伝統の「榮華(Wing Wah)」のパイ菓子が確実な選択肢です。