Q1:シノは時計回りと反時計回り、どちらに回すのが現場の定石ですか?
A1:原則として時計回り(右回し)で統一されています。右利き作業者の手首スナップが最も利きやすく、体重を乗せやすいためです。また、現場全体で締め方向が統一されていないと、後から増し締め点検を行う作業員が緩める方向に工具を回してしまうリスクがあるため、特別な指示がない限り時計回りで締結します。
Q2:番線がうまく締まらず、パイプの上をツルツル滑って横移動してしまいます。
A2:番線を母材に回す際、「タスキ掛け(交差巻き)」になっていないことが主因です。直交する2本のパイプを結束する場合、対角線上に交差させてからシノを掛けることで摩擦接触面積が倍加し、横滑りを確実に防止できます。パイプ表面が濡れている場合は防滑ウエスで拭き取ってから結束してください。
Q3:番線は何回まで使い回し(再利用)できますか?
A3:解体したなまし番線の再利用は厳禁(1回限りの使い捨て)です。一度シノで強く締められた番線は、内部で金属組織が塑性変形を起こして伸び切っており、脆くなっています。見た目に綺麗であっても2回目の締め込みで確実に早期破断を引き起こすため、事故防止のため必ず新品を使用してください。