公立・私立を問わず、新入生の保護者が体操服選びで失敗してしまう最大の理由は、小学校と中学校における「体操服の使われ方の違い」を把握できていない点にあります。小学校では週に数時間の体育授業でのみ着用するのが一般的でしたが、現在の中学校では朝の登校から下校、放課後の部活動、さらには日中の通常授業まで体操服で過ごす学校が急増しています。
学校環境衛生や酷暑対策として、文部科学省およびスポーツ庁が柔軟な服装規定を推奨したことを受け、全国の公立中学校の約7割が夏季を中心に「体操服登校」を認めるようになりました。つまり、体操服は単なる運動着ではなく、日々の学校生活を支えるメインの日常着へと役割を変えているのです。この変化を知らずに「週に2〜3回洗えば足りるだろう」と1〜2枚しか購入しなかった家庭が、4月の新学期開始直後から毎夜の洗濯乾燥に追われる事態に陥っています。
さらに見落とされがちなのが、部活動による消耗の激しさです。特に屋外競技(サッカー、野球、陸上、テニスなど)に入部した場合、土汚れや汗による生地のダメージは想像を絶します。洗い替えが乾かないだけでなく、泥汚れが落ちきらないまま登校せざるを得ないストレスから、大型連休明けに慌てて追加注文しようとしても「指定店の在庫切れで手元に届くのが1カ月後」という事態が毎年多発しています。