作中で空条承太郎や広瀬康一を極限状態まで追い詰めた最大の要因は、従来のスタンドバトルの常識を覆す「外部からの物理攻撃が一切通用しない異常な堅牢さ」にありました。作中最強クラスの打撃力と精密動作性を誇る承太郎の「スタープラチナ」が時を止めて放った渾身のオラオララッシュを受けても、表面にわずかな亀裂が入る程度で機能停止には至りませんでした。
自律遠隔操作型であるため、どれほど遠く離れた場所で爆発を繰り返しても本体である吉良吉影には疲労やダメージが一切フィードバックされません。しかし、この完全無欠に見える破壊兵器にも、システム上の不可避な盲点が存在しました。以下の比較データは、本体であるキラークイーンとシアーハートアタックの性能差および作戦上の特性を客観的に整理したものです。
広瀬康一が覚醒させた「エコーズACT3」の能力によって、シアーハートアタックそのものに凄まじい重力がかけられた際、遠方にいた吉良吉影の左手も突如として机にめり込むほどの重圧を受けました。「物理破壊の衝撃は無効化できても、状態変化や概念的作用はキラークイーンの左手を経由して本体を縛る」というルール設計こそが、ジョジョにおける知略戦の白眉といえます。