現代のプロ野球観戦環境において、多くのファンが無意識に直面している「落とし穴」が存在します。その最たるものが、各種メディア間のタイムラグ(伝達遅延)問題です。
地上波やBSの生中継はほぼ遅延ゼロ(現地から0.1秒未満)で届きますが、ネット配信サービスではエンコード処理の都合上、どうしても約15秒から30秒ほどの配信遅延が発生します。そのため、ネット配信を観ながらSNSや掲示板を閲覧していると、「まだ画面上ではフルカウントなのに、タイムライン上で『サヨナラホームラン!』のネタバレを食らう」という悲劇が日常茶飯事となっています。純粋に劇的な瞬間を初見で味わいたい場合は、試合終盤の局面でスマートフォンのSNS通知を一時的に遮断するリテラシーが求められます。
さらに深刻なのが、SNS上で散見される「今日の試合が完全無料で観られる」と謳う不審な外部リンクの存在です。X(旧Twitter)などで試合開始直前に大量ポストされるこれらのリンクの正体は、海外の違法ミラーサイトやフィッシング詐欺サイトです。クリックすることで悪質なマルウェアに感染したり、個人情報を窃取されたりする被害が後を絶ちません。公式な無料枠(ABEMAや球団公式配信、正規ハイライト)が存在する以上、怪しい海賊版中継にアクセスするリスクは百害あって一利なしと断言できます。