自動販売機やコンビニの定番であるポカリスエットとアクエリアスですが、処方設計の意図は根本から分かれています。両者の成分表を比較すると、ポカリスエットは点滴液(リンゲル液)の組成をベースに開発されており、カリウム・カルシウム・マグネシウムなどの電解質が人の体液バランスに極めて近い比率で配合されています。また、糖質が100mlあたり6.2gとやや高めに設定されているため、脱水で食欲が落ちている際のカロリー供給源としても機能します。
一方のアクエリアスは、1980年代のアスリート支援をルーツに持ち、クエン酸、ロイシン、バリン、イソロイシンなどのアミノ酸が添加されています。糖質濃度はポカリの約4分の3に抑えられており、甘みが口内に残りにくいのが特徴です。そのため、長時間のランニングや部活動など「動きながら水分を随時補給する」状況ではアクエリアスが選ばれやすく、「病気の発熱時やサウナ後の失われた体液の全体復元」にはポカリスエットが適しているという住み分けが成立しています。