昭和30年代後半、日本が高度経済成長へと舵を切る中で、テレビの普及とともに家庭へ音楽を届ける役割を果たしたのがNHK『みんなのうた』でした。ペギー葉山の澄み渡るメゾソプラノの歌声と親しみやすいアニメーションは瞬く間に視聴者を魅了し、リクエストが殺到しました。
さらに、文部省(現・文部科学省)の学習指導要領に基づく音楽教科書に掲載されたことで、1970年代以降に生まれたほぼ全世代が「学校で最初に習う階名唱の楽曲」として体感することになります。SNSやコミュニティ掲示板(5ちゃんねる、知恵袋等)でも、「大人になって初めてペギー葉山さんの作詞だと知って驚いた」「ファイトの歌詞に子どもの頃どれだけ励まされたか分からない」といった実体験に基づく声が数多く見受けられます。