オオニジュウヤホシテントウは甲虫目テントウムシ科に属しながら、植物の葉や果実を専食する植食性テントウムシです。主に寒冷地や高冷地に多く分布する北方系の種ですが、近年は平野部でも温暖化や気候変動の影響によって活動開始時期が早期化する傾向が見られます。
成虫は落葉の下や土の隙間、周辺の雑草地で成虫越冬し、春先の地温が約12℃〜15℃を超えたタイミングで作付け直後のジャガイモ圃場へ一斉に飛来します。ジャガイモの葉を旺盛に摂食して体力を蓄えた後、葉裏に卵を産み付け、夏場には後作のナス、トマト、ピーマンといった他のナス科作物へと移動して被害を拡大させます。
被害の特徴は極めて特徴的で、葉の表皮を残しながら葉肉だけを筋状に削り取るように食害するため、食害痕が「階段状」あるいは「レース状の網目」になります。光合成能力を奪われた株は下葉から急速に黄化・枯死し、ジャガイモであれば塊茎の肥大停止、ナスであれば果実の奇形や着色不良を招き、最悪の場合は収穫量が60%〜80%以上ダウンする深刻な被害をもたらします。