スペース・ファンタジー・ザ・ライドがどれほど怖いアトラクションなのかを測る上で、まず注目すべきはコースターとしての基本スペックです。パーク内屈指の絶叫マシンである「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」や「ザ・フライング・ダイナソー」のような、数十メートルの高所から垂直近く落下する構造とは根本的に異なります。
最大の特徴は、最大落差が極めて小さく設計されており、いわゆる胃が浮くような激しい浮遊感(エアタイム)がほとんど発生しない点にあります。高所恐怖症の方やフリーフォール型の急降下が苦手な方でも、落下の恐怖そのものは十分に耐えられるレベルに抑えられています。
しかし、本アトラクションを「怖い」と感じさせる要因は、落下ではなく変則的な自転運動と視界の制限にあります。乗車ポッドは円形に4人(2人×背中合わせ)が乗り込む構造になっており、コースの傾斜や遠心力、さらには乗客の体重バランスによって回転速度と向きが常に変化します。真っ暗な宇宙空間の中で次にどちらへ曲がるか予測がつかない心理的プレッシャーが、独特のスリルを生み出しています。