六代目山口組の権力構造を理解する上で外せないのが、若頭である髙山清司氏の存在です。髙山若頭は司組長とともに弘道会を立ち上げた筆頭格であり、冷徹なまでの人事統制と組織管理能力で知られます。六代目体制下では「厳格な上意下達」と「上納金制度の再編」が断行され、従来の緩やかな連合体から中央集権型のピラミッド組織へと急速に変貌を遂げました。
兵庫県神戸市灘区篠原本町に置かれる六代目山口組総本部(現在は特定抗争指定等により実質的な使用制限下)を頂点に、執行部、舎弟、若中からなる「直参(直系組長)」で構成される組織図は、厳格な階級制で維持されています。
警察白書および公表データによると、直参の定員は統廃合が進められ、全盛期の100名体制から50名前後へと絞り込まれました。直系組織の統制を強める一方で、直参一人ひとりに課される経済的・運営的負担は重く、これが後述する組織分裂の一因ともなりました。