看護職を目指す際、知っておくべき基本が准看護師と正看護師の違いです。両者は日常的なケア業務において重なる部分が多いものの、法律上の位置づけや権限、キャリアの広がりには明確な一線が引かれています。
正看護師(法律上の名称は「看護師」)は厚生労働大臣が交付する国家資格であり、自らの判断で看護計画を立て、自律的に看護業務を展開できます。一方の准看護師は都道府県知事が交付する免許であり、医師・歯科医師または看護師の指示を受けなければ業務を行えません。昇進枠や給与テーブルにも格差が存在し、病棟の管理職(師長や主任)を目指すには正看護師資格が必須です。
正看護師になるには、文部科学大臣または厚生労働大臣指定の看護大学(4年制)、短期大学(3年制)、看護専門学校(3年制)を卒業し、看護師国家試験に合格する必要があります。試験の合格率は例年85〜90%前後で推移しており、難問奇問というよりは3〜4年間で学んだ標準的な基礎知識と臨床思考が着実に身についているかを測る構成です。