万が一、子どもが餅を喉に詰まらせた場合、1分1秒を争う迅速な対応が命を分かつ。顔色が急変したり、声を出せずに苦しそうに喉を押さえる仕草(ユニバーサル・チョーキング・サイン)が見られたら、即座に119番通報を発信しつつ応急手当を開始しなければならない。
2026年時点の最新救急ガイドラインでも強く推奨されているのが「背部叩打法(はいぶこうだほう)」だ。子どもの体をうつ伏せにし、片手で胸を支えながら、もう片方の手のひらの基部(手首に近い部分)で、肩甲骨の間を強く何度も叩きつける。1歳以上の幼児であれば、腹部突き上げ法(ハイムリック法)も有効だが、内臓を傷つけるリスクがあるため、実施後の医師による診察が必須となる。掃除機で吸い出す行為は口内や気道を損傷させる危険が高いため、医療現場では推奨されていない。