いま、東京都浴場組合をはじめとする全国の業界団体は、伝統的な公衆浴場業のあり方を時代に合わせてアップデートさせようと舵を切っている。燃料費の高騰や後継者不足といった課題に直面しながらも、新しい風を吹き込む試みが次々と生まれているのだ。
その中核をなすのが「ヘルス&ウェルネス」の潮流である。単なる衛生保持の施設ではなく、予防医学やメンタルヘルスの拠点として温浴施設を位置づける動きが広がってきた。ヨガプログラムとのコラボレーションや、オーガニックなアロマを用いたマッサージサービスなど、現代人の健全な暮らしを支える総合ウェルネスステーションとしての変容が著しい。