視聴者を震撼させた運命の瞬間は、終盤に差し掛かった第44幕「志葉家十八代目当主」のラストシーンでした。外道衆の猛攻に苦しむシンケンジャーの前に突如として現れたのは、もう一人のシンケンレッド。変身を解いたその人物は、可憐な少女でした。
従者の家老・丹波歳三が高らかに宣言した「これにおわす方をどなたと心得る。正統にして唯一の継承者、志葉家第十八代当主・志葉薫様にあらせられるぞ!」という言葉とともに、丈瑠がこれまで偽りの当主として命を張ってきた事実が突きつけられます。
これまで誰よりも頼もしく、誇り高き「殿」として家臣たちを率いてきた丈瑠が、無言のまま俯き、その場に立ち尽くす姿は、リアルタイムで視聴していたファンに計り知れない衝撃を与えました。ヒーロー番組の主人公が「本物ではなかった」という残酷な構図は、日曜朝の子供向け番組の枠を完全に超えた劇的なドラマとして語り継がれています。