父親である櫻井俊氏は、旧郵政省に入省後、総務省の最高幹部である総務事務次官まで上り詰めた官僚界の重鎮だ。退官後も電通グループの取締役副社長を務めるなど、日本の情報通信分野や産業界を牽引し続けてきた。まさに国家の司令塔として多忙を極めた人物である。
息子が13歳でジャニーズ事務所(現STARTO ENTERPRISE)に応募した際、当初は反対の立場をとっていたという。自らとは全く異なる芸能界という未知の領域へ進む息子に対し、厳格な父親として戸惑いがあったのは当然だろう。しかし、学業を一切疎かにせず、慶應義塾大学をきっちり卒業するという約束を果たした息子の姿勢を認め、やがて静かに応援する側に回った。無言の信頼で支え続けた父と子の関係は、男同士の確固たる絆を感じさせる。