1991年当時の日本はバブル崩壊の入り口にありながら、大衆消費文化の熱量は依然として沸点にありました。その中心にいたのが、CM「三井のリハウス」の初代リハウスガール「白鳥麗子」役で爆発的な支持を集めた、清純派アイドルの頂点・宮沢りえです。その彼女が突如として発表したヌード写真集は、日本中に雷鳴のような衝撃をもたらしました。
しかし、この狂騒は一朝一夕に作られたものではありません。伏線として特筆すべきは、17歳の時に世に出た『ふんどしカレンダー』の存在です。名横綱・貴乃花(当時・貴花田)との婚約騒動の前夜、和装にふんどし姿という意表を突いたビジュアルで世間の度肝を抜いた前哨戦が、彼女の枠に収まらない奔放なスケール感を強烈に印象付けていました。
この下地の上に投下された『Santa Fe』は、出版界の常識を根底から覆します。発売を手掛けたのは、一般娯楽誌の版元ではなく、語学教本や哲学書など硬派な書籍で知られるサンタフェ 写真集 朝日出版社でした。新聞各紙への全面広告展開、アートブック然とした布張りの重厚なハードカバー装幀、そして「ヘアヌード」という言葉を一般社会へ浸透させる契機となったセンセーショナルな内容。これらが融合した結果、男性読者だけでなく多くの女性が「同世代の究極の美」として書店に殺到する異例の現象が発生しました。
初版30万部は瞬く間に完売し、最終的にサンタフェ 発行部数155万部(一部業界集計では累計165万部超)という空前の大記録を樹立。一般週刊誌からNHKの報道番組、果ては国会論争にまで波及した宮沢りえ 写真集 当時の社会現象は、現在に至るまで国内芸能人写真集の頂点として君臨し続けています。