2001年末、突如として発表された解散の一報は音楽業界に大きな衝撃を与えました。当時、バンドはライブ動員・演奏力ともに国内屈指の評価を受けており、セールス面でも安定した地盤を築いていたからです。SIAM SHADE 解散理由 公式発表において提示された大義名分は、「結成当初からの最大の目標であった日本武道館単独公演の実現」と「各メンバーが新たな音楽的ステップへ進むための発展的解消」でした。
2002年3月10日、満員のファンで埋め尽くされたシャムシェイド 武道館 解散ライブ『START & STAND UP』において、5人は一切の妥協を排した圧巻のパフォーマンスを披露し、伝説としてステージを降りました。しかし、現場の空気感や後の関係者取材によって、その幕引きが単なる「目標達成による円満終了」ではなかったことが明らかになっていきます。
最大の転換点となったのは、1997年にリリースされたアニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のエンディングテーマ『シャムシェイド 1/3の純情な感情』の爆発的ヒットでした。バンドの知名度を瞬時に全国区へ押し上げた一方、この成功が皮肉にも「ハードロック・プログレッシブロックを志向する真の姿」と「世間から求められるポップなロックバンド像」との乖離を生み出し、メンバー間の目指すべきベクトルを徐々に狂わせていったのです。