世間から「理想の夫婦」と称賛される一方で、内面では大きな葛藤が静かに進行していました。2022年8月25日、二人はそれぞれのSNSを通じて、法律上の夫婦関係を解消し「人生のパートナー」として同居を続けながら子育てを共に行うという方針を発表しました。
りゅうちぇるは公式発表の中で、幼少期から抱えていた自身のセクシュアリティやアイデンティティの違和感を告白。「夫」として「父親」として完璧でありたいと願うあまり、本来の自分自身とのギャップに苦しんでいたことを明かしました。これに対しpecoは、自著やインタビューの中で次のように振り返っています。
「正直、最初は驚きや戸惑いもありました。でも、何よりも彼が生きていてくれること、自分らしく笑顔でいてくれることが一番大切だと感じました」
二人が選んだのは、一般的な「離婚」という枠組みにとどまらない、互いの尊厳を守るための「新しい家族の形」でした。戸籍上の関係は解消しつつも、同居を継続し、長男の育児を共同で行うというこの決断は、制度にとらわれない新しい絆のあり方として社会に大きなインパクトを与えました。