Q1:背中の左側ばかりが痛むのですが、胃の病気と膵臓の病気はどう区別すればよいですか?
A1:胃炎や胃潰瘍は食前(空腹時)や食直後にみぞおちがキリキリと痛むことが多く、胃酸分泌抑制薬で痛みが軽快しやすい特徴があります。一方、膵臓の体部・尾部の病変による背中の左側の痛みは、食事から1〜2時間後に深部が重く痛み、胃薬が効きにくく、前屈みになると和らぐ傾向があります。確実な鑑別のために胃カメラと腹部超音波の両方を受けることが推奨されます。
Q2:膵臓がんで背中が痛む場合、夜間や寝ている時にも痛みを感じますか?
A2:はい、感じることが多いです。夜間に仰向けで横になると、腹腔内の臓器が膵臓を圧迫して後腹膜の神経を刺激するため、痛みで目が覚めたり、横になって眠れず座って前屈みで夜を明かしたりする患者も少なくありません。夜間や安静時に悪化する背部痛は内臓疾患の強い警戒サインです。
Q3:湿布を貼ったりマッサージを受けたりして痛みが和らいだら、膵臓の心配はありませんか?
A3:一時的に軽快したように感じても油断は禁物です。内臓からの神経刺激によって背中の筋肉が二次的に緊張(反射性筋攣縮)を起こしている場合、マッサージや温熱療法で筋肉がほぐれて一時的に痛みが軽くなることがあります。根本的な膵病変が消失したわけではないため、痛みが再発・持続する場合は必ず消化器内科を受診してください。
Q4:お酒を全く飲まない人でも膵炎や膵臓がんになることはありますか?
A4:十分に起こり得ます。急性膵炎の原因としてはアルコールだけでなく「胆のう結石(胆石が膵管の出口を塞ぐ)」が大きな割合を占めます。また、膵臓がんは喫煙、糖尿病、肥満、慢性膵炎、遺伝的要因(家族歴)、膵嚢胞(IPMN)などが主要なリスク因子であり、飲酒習慣がない方でも発症リスクは存在します。