音羽屋の現在の中心軸となるのは、重要無形文化財保持者(人間国宝)である七代目尾上菊五郎と、昭和の大スター女優である妻・富司純子夫妻の家庭です。芸能界きっての名門おしどり夫婦として知られるふたりのもとには、歌舞伎と映像の世界でそれぞれ頂点を極める実力派の長女と長男が誕生しました。
長女の寺島しのぶは、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞するなど国際派女優として活躍し、フランス人アートディレクターのローラン・グナシア氏と結婚。2012年に誕生した長男の尾上眞秀(まほろ)は、2023年5月に歌舞伎座で初代尾上眞秀を名乗り初舞台を踏み、日仏のバックグラウンドを持つ新世代のホープとして大きな注目を集めています。
一方、長男として音羽屋の看板を背負うのが、五代目菊之助から大名跡を継承した八代目尾上菊五郎です。八代目菊五郎は2013年に、名優・二代目中村吉右衛門(播磨屋)の四女である瓔子(ようこ)さんと結婚。歌舞伎界を代表する二大名門の血筋を結びました。ふたりの間に生まれた長男・尾上丑之助もまた、端正な容姿と確かな芸道への意欲を見せ、将来の幹部俳優として期待を一心に集めています。