手元にある灯油が使用可能か劣化しているかを正確に見分けるには、視覚と嗅覚による確認が最も確実です。不良灯油には大きく分けて、酸化によって劣化した「変質灯油」と、水や異物が混入した「不純灯油」の2種類が存在します。
確認作業を行う際は、必ず透明なコップ(ガラス製や耐油性容器)に少量の灯油を汲み取り、背後に白い紙を当てて光に透かして観察してください。以下のような特徴がひとつでも確認された場合は、即座に使用を中止しなければなりません。
まず色味のチェックです。正常な灯油は水のように無色透明で、わずかに青みがかって見えることもあります。一方、灯油酸化の危険性に晒された変質灯油は、酸化化合物の生成により「薄い黄色」から「濃い茶褐色」へと変色します。直射日光を浴びてポリタンク灯油劣化が進んだものは、まるでウーロン茶やサラダ油のような色合いに変化しているケースも珍しくありません。
次に臭いです。新鮮な灯油特有の石油臭とは異なり、変質灯油は鼻をつくような「酸っぱいツンとした臭い」や「古い塗料・ワニスのような刺激臭」を放ちます。また、容器の底をじっくり確認し、油と分離した水の層(水滴)やゴミが沈殿していないかも重要です。水が混入した不純灯油を燃焼筒に送り込むと、芯の固着や異常燃焼を引き起こす直接の引き金となります。