インターネット上の掲示板やSNSでは、毎年7月後半になると「イオン全滅」「どこにも売っていない」という悲鳴が散見されます。しかし、流通の裏側を丹念に追跡すると、24時間テレビTシャツ完売・再販の真相には構造的なカラクリが存在します。
第一に、イオン各店における「完売」の多くは「一時的な店頭欠品」です。イオングループの物流センターからは週に1〜2回の定期補充便が組まれており、売り場のラックが空になっていてもバックヤードへの納品待ちであるケースが多々あります。ただし、この補充システムが機能するのは「8月上旬まで」です。本部からの追加製造・再配分は放送日の約3週間前に締め切られるため、8月中旬以降の店頭欠品は正真正銘の「完全終了」となります。
第二に、山口県内における真の穴場店舗は「イオン光店」です。下関や防府、下松といった大規模商業エリアの店舗は、SNSの拡散情報に反応した若年層や遠方からの来客が真っ先に押し寄せます。対照的に、光店は日常の食料品・日用品を求める地元シニア層の比率が極めて高く、チャリTシャツ売り場へ一斉に殺到する波が起きにくい構造を持っています。防府店で「全色完売」の札が出ていた同日に、光店では標準的なMサイズや人気色が普通にハンガーへ掛かっていた事例が過去にも確認されています。