Q1:栗東トレセンと美浦トレセンの最も根本的な施設の違いは何ですか?
A1:敷地面積やコースレイアウトのほか、新坂路の設計思想が異なります。美浦は地下掘削により全長1,025m・高低差33.0m(最大勾配7.8%)と終盤の傾斜が極めてきついのに対し、栗東は全長1,086m・高低差32.4mで全体に緩やかな傾斜が長く続く構造です。そのため、美浦は瞬発的な急坂登坂力、栗東は持続的なパワーとスタミナの養成に適しています。
Q2:なぜこれほど長く「西高東低」が解消されなかったのですか?
A2:1985年の栗東坂路新設による施設格差が発端ですが、それ以上に「強い馬に関西のトップ騎手や有力馬主が集まる」という好循環が栗東側に完成してしまったためです。競走馬の質、騎手の腕、調教技術のすべてが西に集中する人的ネットワークの偏りが、施設差以上の参入障壁となっていました。
Q3:最新の馬券予想で「東西所属」は気にする必要がありますか?
A3:単に「関東馬か関西馬か」という所属だけで優劣をつける手法は完全に通用しなくなりました。現在は、各厩舎が「新坂路」や「外厩(天栄・しがらき等)」をいかに使いこなしているかという個別マネジメント能力を精査する必要があります。むしろ、依然として関西馬を盲信するファンが多い大衆心理の裏を突き、充実一途の関東馬を狙う方が高い回収率を期待できます。