キリスト教の結婚式を検討するにあたり、多くの方が混乱するのが軽井沢高原教会とカトリックの違い、そして同じ星野エリア内に位置する石の教会内村鑑三記念堂との違いです。
一般的に、日本国内で本格的なカトリック教会で挙式を行う場合、極めて厳格なキリスト教式ウェディングの条件が課されます。原則として新郎新婦のいずれか(あるいは双方)が洗礼を受けたカトリック信者である必要があり、未信者の場合は数カ月から半年間に及ぶ「結婚準備講座」への出席が義務付けられます。さらにカトリックでは婚姻を「秘蹟(サクラメント)」と位置付けるため、正当な理由のない再婚(離婚歴がある場合)は教会法上認められないケースが大半です。
これに対し、プロテスタント精神を汲む軽井沢高原教会では、婚姻を神の前で行う厳粛な誓約(契約)と捉えつつも、信者資格や過去の婚姻歴による排除を行いません。教会の門戸は常に市井の人々へ開放されています。
同じ軽井沢の星野エリア内に佇む「石の教会 内村鑑三記念堂」は、アメリカの建築家ケンドリック・ケロッグの手による有機的建築の傑作です。石は男性、ガラスは女性を象徴し、自然の中にこそ神が宿るという内村の無教会思想を物理的なアーチとして昇華させています。一方の軽井沢高原教会は、木の香りと柔らかな光が満ちる伝統的な木造教会であり、どちらを選ぶかは思想の違いというよりも「建築美と空間がもたらす心理的温度感の好み」と言えます。