判断基準は極めて明快だ。基準となるのは「自分から見た年齢」ではなく、あくまで「自分の父母から見て年上か年下か」という一点に尽きる。ここを誤解している人が実に多い。どれほど自分より年老いていようと、父親や母親の実弟であれば、その人物はあなたにとって「叔父」になる。逆に、父親の兄であれば、仮に父親と双子で数十分早く生まれただけの関係であっても「伯父」と記さねばならない。
混乱を招きやすいのは、配偶者の兄弟姉妹を呼ぶ場合だ。例えば、母親の姉(伯母)の夫は、自分にとって「伯父」となる。たとえその夫自身の年齢が母親より若かったとしても、配偶者である姉の立ち位置に準拠するため表記は「伯父」で固定される。血縁の序列は、個々人の生年月日という実年齢のグラデーションではなく、家系図の結節点によって幾何学的に決定される仕組みなのだ。