2人の馴れ初めは、2020年以降のニューヨークでの生活にあります。2018年秋、所属事務所との専属契約を解消した小出は、単身アメリカへ渡航。語学学校に通いながら、名門演劇学校「ステラ・アドラー・スタジオ・オブ・アクティング」で演技を学び直す過酷な日々を送っていました。
現地での生活は決して華やかなものではありませんでした。学生ビザを取得し、物価が高騰するマンハッタンで一人暮らしを続け、オーディションを受ける日々。そこに直撃したのが、2020年春の新型コロナウイルスによる都市封鎖(ロックダウン)でした。
医療崩壊の危機や外出制限、アジア系住民に対するヘイトクライムの急増など、当時のニューヨークは極度の緊張状態に包まれていました。関係者の証言によると、妻となる女性と巡り合ったのはまさにこの非常事態の渦中でした。日本から遠く離れた異郷で、身の危険や将来への強い不安を共有するなかで、2人の距離は急速に縮まったと伝えられています。
華やかな芸能界の頂点と、社会的な失脚による孤独の両極を経験した小出にとって、「俳優・小出恵介」という看板を脱ぎ捨てた素の自分を受け入れ、非常時を共に乗り越えてくれた彼女の存在は、何物にも代えがたい精神的支柱となりました。