一方のビル・スカルスガルドは、端正な顔立ちの裏に潜む底知れぬ狂気と、長身を活かしたアクロバティックな身のこなしで世界中の映画監督を魅了してきた。彼が演じる予測不能なアンチヒーロー像と、岡田が極限まで磨き上げた武術的リアリズムが交差したとき、スクリーンにどのような化学反応が起きるのか。
関係者によれば、本作のアクション映画としての到達点は極めて高い。CGに依存しすぎず、生身の肉体がぶつかり合う重厚なトーンを目指しており、息詰まる心理戦と凄惨な肉弾戦がシームレスに連続するクライムサスペンスとして構想されている。観客は、一切の妥協を排した二人のストイックな芝居に圧倒されることになるはずだ。